花よりだんご

趣味のことや思ったことなど自由に書きます。

ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019 8/3感想

この日のために1ヶ月生きてきたと言っても過言では無いほど楽しみにしてたロッキン。

 

メンツの最終追加で初日が完全にオタクデーとなってしまったので行くしか無くなったね。

 

去年ロッキン初参加で1日しか行かなかったけどバカ楽しかったので、今回は色々と楽しみながら回れましたよ〜

 

というわけで簡単なレポ

 

1.【BiSH】@ PARK STAGE

オタクなのでメインのGLASSSTAGEにゆずの夏色を聴きに行かずにBiSHの開園待ちから今年のロッキンはスタート。

 

開演5分前に出てきた運営のおっちゃんのMCでの「20周年話」に趣を感じる。

 

MCの終了と同時に拍手で迎え入れられる中BiSHが登場。

この日の一曲目は「GiANT KiLLERS」、一瞬でボルテージMAXになってバカ楽しかった。あのイントロは卑怯。

サビでライブの一体感を一気に上げられるのでこれからもずっと聴きたい曲の1つ。

 

3曲目の「プロミスザスター」は何回聴いてもエモい。サビの振り付けが好き。

楽器を持たないパンクバンドとしての側面を感じる曲とこういう曲が持ち曲の中でうまく両立出来てるのが個人的に好きなところ。

 

【セットリスト】
M1 GiANT KiLLERS
M2 SMACK baby SMACK
M3 プロミスザスター
M4 NON TiE-UP
M5 OTNK
M6 DiSTANCE
M7 stereo future
M8 beautifulさ
M9 BiSH-星が瞬く夜に-

 

2.【PENGUIN RESEARCH】@ SOUND OF FOREST

 

私的MVP。

見る度にライブパフォーマンスを向上させてくるので飽きない。

「嘘まみれの街で」から始まり、「近日公開第二章」や「決闘」など休む暇も無く、次々と彼らのスタイルのロックをぶつけられ続けた。

森の中にあるプチ野音みたいなステージだったので場所的にもとても気持ちが良く盛り上がれるところだったのも良かった。

生田のMCは安定感もあって客の盛り上げ方も良い。他のバンドを尊重したり、客を大切に思わせるフレーズを短い時間の中で語りかけられるのはこのバンドの良いところだと思う。

ラストにずっっっっっっっっっっと聴きたかった「敗北の少年」を聴いて、PENGUIN RESEARCHに完全敗北。

歌詞の要所要所で堀江がコーラスをかけるところが見受けられて本当にエモかった。

ありがとうございました。

(ところでボタンはいつやりますか…?)

 

【セットリスト】
M1 嘘まみれの街で
M2 近日公開第二章
M3 逆襲
M4 決闘
M5 敗者復活戦自由形
M6 敗北の少年

 

3.【miwa】@ PARK STAGE

PENGUIN RESEARCHと被ってたので途中からの参加。ステージの敷地内に入った瞬間に「それでは聴いてください、chAngE!」で絶叫。

空いてるスペースに走っていって高まってたら前の集団がサビでオタ芸してたから2番で一緒にやっておいた。

ロックフェスで聴くアニタイはやっぱりめちゃ楽しい。

ラストは「We are the light」。

昨年のグラスステージで聴いたときよりも何倍も激しく歌い上げる姿に圧倒された。

楽器の音が少ない分、歌唱力の高さが際立つ。優しい歌声の曲が多いだけにこういうのを見るとスゴイなぁとなるね。(小並感)

曲やパフォーマンスももちろんいいけど、マジで顔が良い。今後も見たいアーティスト。

 

【セットリスト】
M1 君に出会えたから
M2 ミラク
M3 リブート
M4 すべて捨てても
M5 chAngE
M6 ヒカリへ
M7 We are the light

 

4.【LiSA】@ PARK STAGE

本日のあっぱれ。

MCほぼ無しでセトリも煽りも完璧。

アニソン系現場では聴けない、見れないようなロックアーティストとしてのLiSAを再び拝むことが出来てよかった。

いつも聴いてるアニソン達も聴く場所と周りの環境を変えるだけでここまで楽しくなれることに改めて気付いたのでアニソンフェスはもっと野外複数ステージでやってください。

DOCTOR→L.Miranicは犯罪。

ROCK-mode'18のイントロは卑怯、このイントロを合唱するのがめっちゃ楽しかった。

夏の青空へ向けて叫ぶ「シャイニーソーマイダイアモンド!」がバカ気持ち良かった。

ピース✌✌

 

【セットリスト】
M1 Thrill, Risk, Heartless
M2 Psychedelic Drive
M3 DOCTOR
M4 L.Miranic
M5 紅蓮華
M6 ROCK-mode'18
M7 ADAMAS
M8 Rising Hope

 

5.【sumika】@ GLASS STAGE

ここまでの4人でクソ疲れてたのでご飯を食べながらまったり鑑賞。

GLASSはだだっ広いだけに各々の楽しみ方を見ることが出来て好き。

sumikaにとっては初のGLASS STAGEだったらしくエモめのMCと爽やかな曲たちでロッキンの昼を存分に満喫できた。

マイリッチサマーブルース、いい曲ですね。

冷やし鶏まぶし茶漬けは神。

 

【セットリスト】
M1 フィクション
M2 ふっかつのじゅもん
M3 Flower
M4 Lovers
M5 イコール
M6 Traveling
M7 マイリッチサマーブルース
M8 ペルソナ・プロムナード
M9 「伝言歌」

 

6.【nano.RIPE】@ HILLSIDE STAGE

夕暮れ、ナノライプ、神。

前のアーティストが終わって軽井沢アイスクリーム食べながら丘の横のベンチで待機してたらリハで「ハナノイロ」と「あおのらくがき」やって到達。

小さいステージなのと裏がヤバTだったのとかもあってほぼ最前で見れたのがよても良かった。きみコとめっちゃ目があった(気がした)。

前半はアニタイ絡めてのアップテンポ系で進めると後半はMCで、バンドとしての活動や今後について、ロッキンというステージに来るまでを語り、優しく歌い上げる姿が印象的だった。日が沈んでいく時間帯も相まってこれを何倍も映えていた。

ワンマンに行きたくなりましたね。

 

【セットリスト】
M1 面影ワープ
M2 アザレア
M3 リアルワールド
M4 ヨルガオ
M5 ローリエ

 

7.【THE ORAL CIGARETTES】@ GLASS STAGE

再びロック系アーティスト。

山中のライブでの豹変がライブで彼らの音楽体験することの意味を持たせてくれる。

狂乱 Hey Kids!!」や「BLACK MEMORY」とかのアンセムはもちろんだか、今回はベストアルバムを出すとのことで過去曲を多めにチョイスしたセットリスト。

ずっと聴きたかった「起死回生STORY」が回収出来てめっちゃ嬉しかった。

いつもと比べて控えめというかおとなしめな印象は受けたけど、こういう一面もあるんだなと楽しめたので良かったですね。

いよいよ日が沈む前だったのもあって、落ち着いた雰囲気で見るのも悪くないなと思いました。

 

余談だけど、この前のステージで聴いたnano.RIPEが「私達がこのステージに立つのに22年かかりました。けど別に遅かったとも思いません。ここに来れたのが今日で良かった。」って言っていて、オーラルも「僕らは結成5年やけど音楽が人を支えるという事実は変わらないことなので、これからもロック頑張っていきます!」みたいなこと言っていて、活動年数とか気にせず自分らの音楽を追求していくロックバンドってやっぱりエエなぁと思いました。

 

また見たいね。

 

【セットリスト】
M1 PSYCHOPATH
M2 狂乱 Hey Kids!!
M3 カンタンナコト
M4 起死回生STORY
M5 嫌い
M6 マナーモード
M7 ワガママで誤魔化さないで
M8 容姿端麗な嘘
M9 BLACK MEMORY
M10 接触

 

8.【SEKAI NO OWARI】@ GLASS STAGE

本日のラスト。

日没と同時に聴く「スターライトパレード」や「Dragon Night」はめっちゃエモかった。

初めて生で見たけど、深瀬が何かを憑依させたようにステージ上でパフォーマンスしてて普通に引き込まれた。

ロッキンでトリにだけ許される夜のステージとバンドの世界観を上手く融合させていて圧巻だった。

昔の曲しか知らなかったけど最近の曲も聞いてみたくなりました。

 

【セットリスト】
M1 スターライトパレード
M2 Death Disco
M3 Dragon Night
M4 眠り姫
M5 ANTI-HERO
M6 RAIN
M7 Error
M8 Witch
M9 YOKOHAMA blues
M10 炎と森のカーニバル
M11 ムーンライトステーション
M12 Monsoon Night
M13 スターゲイザー
M14 銀河街の悪夢
M15 インスタントラジオ
EN RPG

 

 

ロッキン初日は個人的に大満足で終えることが出来ました。

自分の本命は来週8/10なのでそれまでまた一週間生きていこうと思います。

早く花火が終わったあとのバンプで天体観測になりたい。

 

 

 

「天気の子」を見て感じたこと。

「天気の子」、見てきました。

最近の全く梅雨明けしない現実世界とリンクしているようですげぇなぁと思いました。(小並感)

 

僕自身、新海誠作品は去年の「君の名は。」しか見ていないので、監督の系列作品という括りでの話は他の方に任せるとして、いち一般人としての感想を書きたいと思います。

 

その① 非現実と現実

丁寧に描かれる街中、特に新宿の町並み。それと「君の名は。」効果でしょうが、冒頭からありとあらゆるスポンサーの企業ロゴやサービス、商品が登場し、映画館の中での非現実を見ているという感覚が薄れます。

他の方の記事で読んだ新海誠作品は現実世界の中での不条理を描くというのも納得出来た点でした。

穿った見方ですが、「君の名は。」で食い付いてきたスポンサーが大量にいて、テレビでも公開前から映画のカットを使ったCMがとても多く流れていたところを見ると、エンタメというかビジネスもそういうもんだなぁと思いましたね。

そこにも現実世界の暗い部分(そう言うべきかはさておき)が垣間見えていたような気がします。

 

その② どこ見てんのよ

序盤から中盤でおっぱいを見てた帆高に夏美から浴びせられるこのセリフ。

思春期男子がえっちな女子大生のおっぱいを見ないわけ無いんだよなぁ…

まぁそれはさておき、帆高が多感な男子であることが印象づけられ、まだ大人になりきれないことが強調されています。

ただ、終盤にラブホで陽菜に言われた時の「どこ見てんのよ」には「君を見ている」とハッキリ答えます。

ここで分かってはいながらあやふやにしていた自分の気持ちに答えを出し、お互いが好きであることを確認する。

子ども、未成年、学生証の無い家出少年。

そういったレッテルを貼られ続けた少年少女が唯一、一歩大人に進んだ瞬間。

僕の中では中々印象に残ったセリフです。

 

その③ それぞれの幸せ

この映画のテーマの1つに

誰かの幸せは誰かの不幸せ

があると思います。

雨と晴れを使うことでそれを上手く表していました。

雨が降り続く世界は多くの人には嫌なこと。だけどそれを守りたい人もいる。

ただそれを分かった上でみんな自分の幸せを優先するわけです。

陽菜はみんなのために一度人柱になったわけですが、帆高はそれを「自分が晴れよりも陽菜を取る」という自分の幸せを優先した選択によって覆す。陽菜もそれに従う。

主人公視点で感動的に描かれたシーンの後には、劇中で訪れた下町のおばあちゃんの家は水の下に沈んだと告げられる。

モヒカンを始め、警察は悪役として描かれているものの、拳銃持った高校生を取り調べるのは当然なわけで、ラストシーンでも帆高が保護観察下に置かれているのを見れば分かるように悪意なんて存在していない。

 

この映画では帆高が拳銃を使うシーンが2度ありますが、1回目は「陽菜を救うため」。

まぁ帆高があのままじゃ戦う術も無かったと言えばそうですが、その後のシーンで彼女を救うため、「他人の幸せ」のために見たくもない拳銃を使うという「自分の不幸せ」を行使したにも関わらず拒絶されてしまう。

 

2回目は帆高が陽菜を救うという「自分の幸せ」を優先するため。序盤でヤクザの拳銃所持がニュースに取り上げられ、社会的に世間は危機感や恐怖を抱いている。拳銃を自由に使う、ましてや1回目の時に陽菜に「そんなもの人に向けるなんて…」と言われたにも関わらず迷いもなく人にそれを向ける。帆高以外の第三者にすればそんな事態は間違いなく危機なわけです。

主人公視点で見れば誰もが共感したくなるシーンではありますが、わざわざ現実世界の正義の象徴である警官と対峙させることでこの対比を効果的に表していたと感じます。

 

ラストシーンは一見ハッピーエンドでしたが、二人の幸せは東京が沈んだ上で成り立っている。

 

「きっと僕らは大丈夫だ。」

 

大丈夫じゃなかった人もいるんだろう、それはそうだ。

 

「この世界は元々狂ってる。」

須賀さんのこの一言が全てを物語っていて、だからこそ僕はこの天気の現象の設定や世界観も「あ、そういうもんなんやな。」と飲み込むことが出来ました。

君の名は。」と比べて僕が面白いと思えたのもこのセリフがあったからかもしれません。

どこか世界に諦めをつけている。

だから何が起こっても狂ってると思えば片付けられるんだ、そういう考え方を持てばいいわけで、最後にも「お前らが世界を変えたわけない。」と帆高に言うシーンで設定とかその辺に対する僕の中のわだかまりは無くなりました。

 

辺に綺麗なストーリーよりも何だかスッキリとした気持ちで劇場を去ることが出来ました。

 

最後に、この映画を見て僕が一番感じたのは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏美、好き過ぎ!!!!!!!

Tokyo 7th シスターズ メモリアルライブ in 日本武道館「Melody in the Pocket」 考察

お久しぶりです。

自分にとても影響を与えた昨年のナナシス3rdライブから約1年。

今年のライブが近付いてきました。

コンテンツに対する向き合い方が色々変わった1年間だったと思います。

 

この1年間、自分なりにナナシスの知識を増やせたとは思うので、武道館でナナシスが何をやろうとしているのか。どんな意味を持つライブなのかを自分の考えをまとめる意味も込めて考察してみようと思います。

 

これから書くことは全部個人の妄想なので、ご了承を。

 

 

「4th」ではなく「メモリアル」ライブ

まず大前提として、今回のライブタイトルは「Tokyo 7th シスターズ メモリアルライブ Melody in the Pocket」です。

 

普通なら去年までナンバリングでライブタイトルを付けていたのですから今回も4thライブになるはずです。

 

でも今回は「メモリアルライブ」。

何がメモリアルなのか?

自分なりの解釈は以下の通りです。

 

ナナシス「フェーズ1」は一旦3rdで終了

 

まず1つ目に、ナナシスの総監督である茂木監督は全楽曲の作詞から、ストーリー、ライブの構成など、ナナシスの全てを1人で組み上げていると言っても過言ではない人です。

その人がとあるインタビューで「3rdライブは1st、2ndの集大成を意識した。」と語っています。

『ナナシス』茂木伸太郎監督による3rdライブ振り返りインタビュー | アニメイトタイムズ

 

確かに楽曲、構成、規模に至るまで、3rdライブは今までのナナシスの集大成ではありましたが、普通のコンテンツであっても最新のライブは集大成になり得るもののはずです。

 

ではここでいう集大成とは何か。

自分なりの表現で言うなれば、少しカッコつけた言い方になりますが「フェーズ1の集大成」です。

 

ナナシスは3rdライブ終了後、ゲームの大幅リニューアルに加え、セブンスシスターズの「WORLD'S END」、777☆SISTERSの「スタートライン/STAY☆GOLD」といったいわゆる""リ・スタート""をアピールしている印象を受けます。

 

セブンスシスターズの原点を明らかにし、777☆SISTERSの新たな出発点を設定した。

そして、今回からはレジェンドであるセブンスシスターズとライバルの4UとKARAKURIのいない次世代アイドル劇場型スタジオ「777」(以下ナナスタ)としてのライブに切り替えています。

 

ナナシスが「フェーズ2」に移行しているのであれば、それはある意味での1stライブであり、ゲーム中の支配人視点で現在進行系のナナスタのライブにしていることに意味を見出だせるはずだと考えています。

 

・武道館という場所

 

もう1つ理由が考えられるのは、武道館という場所についてです。

総監督である茂木監督は元々ロックなどの音楽の教養というか知識が深く、ナナシスの曲の中にもそれらをエッセンスとして加えていることもあるのだそうです(「Tokyo 7th シスターズ COMPLETE MUSIC FILE」など)。

 

 

 

そういった人物にとって武道館とはどういう場所なのか。

武道館はもちろん、「武道」館ですから本来の目的はそういったものではありますが、ロックバンド達の間では1つの到達点や目標として語られることがしばしばあります。

 

茂木監督という人物が武道館という場所に対する思い入れがどれほどかは分かりませんが、特別な場所として意識しているならば、ライブのキービジュアルにもある「青空(ここ)まで、歩いてきた。」というフレーズにも多少なりとも納得がいくかなと感じます。

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1つの到達点としての武道館に、ナナスタのみんなを立たせる、ということがメモリアルライブという意味を持たせているのかもしれません。

 

僕らは青空になる

ナナシスでは、「夏」「青空」「星空」という言葉がよく使われます。

他の数々の考察記事にもありますが

・「青空」→777☆SISTERS

・「星空」→セブンスシスターズ

をざっくり表していると自分は考えています。この2つの言葉とユニットはナナシス内での対比の最も重要かつ分かりやすい位置づけになっています。

 

先ほども紹介した「青空(ここ)まで、歩いてきた。」というフレーズにはこのライブの中心、主役は777☆SISTERSであるということを強く印象づけています。

 

777☆SISTERSの「僕らは青空になる/FUNBARE☆RUNNER」が発表されたのは今から約三年前、2015年の7月。

ナナシスとして初のライブである「t7s 1st Anniversary Live in Zepp Tokyo 15'→34' ?H-A-J-I-M-A-L-I-V-E-!!?」が開催されたおよそ2ヶ月後です。

「僕らは青空になる/FUNBARE☆RUNNER」はナナシス初のメジャーデビューシングルでありますが、曲の背景にはこの1stライブが深く関わっていると茂木監督は仰ってると同時にこのようなことも。

「僕らは青空になる」と「FUNBARE☆RUNNER」です。個人的に、777☆SISTERSの初期3部作を制作していた頃にはこういうバンドサウンドメインの楽曲をやるとは思ってなかったんです。でもゲーム内で「4Uシナリオ」というものをやって、1stライブ「ハジマライブ」をやった上で、「よし今、ロックをやろう」と思った。でも制作を始めてみると、とても不安でした。ナナシスらしくないとか、いろいろ思われるだろうし。結局やってみたらナナシスになりました。ほかのアイドルソングとは違うものになったと思っています。だからとても印象に残っています。

Tokyo 7th シスターズ「Are You Ready 7th-TYPES??」特集 (3/3) - 音楽ナタリー 特集・インタビュー

 また、楽曲紹介ではこんなことも。


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777☆SISTERSの「ロック」「バンドサウンド」として位置づけられ、ファンとの心の繋がりから生まれたこの2曲。武道館というある意味ロックシーンの1つの目標点と呼べる場所でこれらの曲がキーになることが、ナナシスの初ライブからメモリアルまでを結び、新しい""リ・スタート""を切るために重要な意味を持たせようとしていることは考えられうるところです。

 

もう1つ付け加えるとすると、「僕らは青空になる」の落ちサビに

運命だよ ココニイルコトは

流した涙 それが証になった

雲が晴れて 僕らは青空になる

という歌詞があります。

先ほどまでの話と、キービジュアルを見直すと、「ココ」というのは武道館のステージ、キービジュアルには雲が晴れて青空になる様が描かれている。

「僕らは青空になる」はこのメモリアルライブを3年前から見据えた曲であったのかと思えてもきます。

 

t7s Longing for summer

ナナシスのライブとしての始まりから生まれた曲の話を少ししましたが、本当の始まりの曲達のこともこのライブでは重要になりうるのではないかと思われます。

ナナシス初のCDとしてリリースされた1stミニアルバム「t7s Longing for summer」。

コミケで777枚限定で発売されたこのアルバム、音源だけはiTunesなどで発売されていましたが、当然現物はプレミア価格。

そのアルバムの再販がこのライブと3rdアルバムの発売と合わせて発表されました。

 

 

 

 

 

これはどういう意味があるのか?

もちろん、品薄なので再販しますというのが最大の理由でしょうが、このアルバムに収録されているドラマトラックに込められた思いを見ると、何かメモリアルライブへのメッセージが込められている可能性を感じます。

 

このアルバムは「ハルノヘッドホン」というドラマトラックから始まり、ナナシス最初の曲である「Star☆Glitter」、そして777☆SISTERS結成前のそれぞれ4ユニットの曲が収録され、「ハルノヘッドホン〜Longing for summer〜」というドラマトラックで締められます。

実際に聞いてもらえれば理解出来ると思うのですが、ドラマトラックの内容をざっと説明すると、

主人公である春日部ハルは夏のある日、レッスンから帰り、天堂寺ムスビ達と勉強会に向かうために家で準備中。そんな時、カバンの中からCDプレーヤーと「 Longing for summer」というCDを見つける。2034年という時代設定では絶滅しているCDを見て、最初は何か分からなかったハルだが、同封されていた支配人からの手紙を読んで、それが「音楽を聞くためのもの」と知る。時代設定上、音楽等は全てデータだけで扱われている中で、支配人は敢えて「形のあるもの」にハル達の音楽を詰め込み、こう付け加える。「これからどんなに時が経ってもこの歌はずっと残る。これはその証です。」

ハルは自分達の音楽を意味のある、形のあるものとして残してくれた支配人に対して形容しがたい感情を抱いて戸惑う。けれど、自分が伝えたいのはそういう気持ちであると気付く。まだまだ下手くそで全然伝わらないかもしれないけど、いつかきっと…。

 

という感じのお話です。

 

 アルバムタイトルであり、劇中CDタイトルである「Longing for summer」。

直訳すると、「夏への憧れ」。

 

先ほどの「僕らは青空になる」のところでもお話ししましたが、ナナシスでは「夏」や「青空」という単語が概念的に多用されています。意味するものは時と場合によって多少の違いはあれど、大体の意味するものは同じであると自分は考えています。それは「夢」です。

 

支配人がCDの名前につけた「夏への憧れ」は、それを聴いたハルたちにとっての「夢への憧れ」となったわけです。 

 

キービジュアルから、青空というものを場所的に捉えるなら武道館というステージになり、「t7s Longing for summer」で表現された支配人の「夏の青空」への憧れは、ハルたちにとっての「夢の武道館というステージ」への憧れとも読み取れます。

 

ナナシス初のCDとして「Star☆Glitter」と共に「最初の想い」が詰め込まれている「t7s Longing for summer」。

メモリアルライブという大きな意味を持つライブは、ハル達の「最初の想い」に対する1つの回答になりえるのかもしれません。

 

「僕らは青空になる」と「t7s Longing for summer」。そしてもう一つのアルバムがこのライブについての重要なテーマを示唆している気がします。 

 

THE STRAIGHT LIGHT

もう一つのアルバムというのが、ライブ前に発売を予定されている3rdアルバム「THE STRAIGHT LIGHT」。 

 

 

 

 

まだ詳細が開示されていない中で考察するのは時期尚早かもしれませんが、このアルバムにも注目したい点があります。

 

タイトルになっている「THE STRAIGHT LIGHT」は何を表すのか。

 

 ジャケ写の彼女らは「青空」で透過しており、「僕らは青空になる」の要素をアルバムに反映していることを強く示唆する印象を受けます。

1つ考えられるのは、「僕らは青空になる」の歌詞での「眩しくて 目を細めてた光 今はもう 怖くはないんだ」の部分における「光」です。

1stライブを経て生み出されたこの曲の「光」とは何を表しているのか。おそらく彼女らの「夢」であるはずです。

大きな夢に対する恐怖や億劫になってしまう感情が、1stライブというファンと繋がれる場での経験から消えていく様を表しているように感じられます。

「t7s Longing for summer」で抱いた「最初の想い」を届けることに迷いの無くなった様は、まさにまっすぐな光の「THE STRAIGHT LIGHT」であり、その夢の1つの終着点としてのメモリアルライブを想定している気がします。

 

もう一つは「WORLD'S END」「スタートライン/STAY☆GOLD」のジャケ写のキャラの足元に書かれているそれぞれの光です。

「WORLD'S END」はダークな雰囲気のある退廃的な光であり、セブンスシスターズインディーズ時代の苦しみから抜け出そうとする一筋の信念の光です。


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「スタートライン/STAY☆GOLD」は光の中に青空が描かれた希望的な光であり、今までの経験を糧に新たなスタートラインを切る彼女らの一筋の信念の光です。 

 
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この対照的な2つのまっすぐな光。

ナナシス新キービジュアルにも使われているこれらのジャケ写ですが、2つのアートワークを繋ぎ合わせると、これらの光源は同じところに収束します。


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向かうところは違えど、セブンスシスターズ777☆SISTERSも「最初の想い」は変わらないということを表しているように感じられます。

そしてその彼女らの進む「まっすぐな光」の軌跡を表すアルバムが「THE STRAIGHT LIGHT」というものである。

 

先ほどの説がライブに寄り添ったものであるとするならば、この説は彼女らの信念を詰め込んだ楽曲、アルバムとしての意味を付けるものであると思います。

 

ナナシスのライブは核となる楽曲のテーマをライブの重要な要素として盛り込む傾向にあります。

1stはそれまでに発表していた曲達の披露の場でしたが、

2ndは「Are You Ready 7th-TYPES??」

3rdは「ハルカゼ~Youwere here~」

を主軸に据えたライブだったのは間違い無いでしょう。

今回もそれは例外ではないとするならば、「僕らは青空になる」、「t7s Longing for summer」、そして「彼女らの信念の光」である「THE STRAIGHT LIGHT」というアルバムが今回のライブでは重要な役割を果たしてくると考えられます。

 

またあした

少し話を変えて。

今回のライブで最も自分が期待している曲は「またあした」という曲です。2ndアルバム「Are You Ready 7th-TYPES??」の青盤の1番最後に収録されている曲です。この曲はナナシス唯一のソロ曲として春日部ハル名義の曲です。

しかしながら、この曲はハルのために作られた曲ではなく、誰しもに当てはまる曲として作られ、あくまでそれをハルが自分の曲として歌っているというものだそうです。

Tokyo 7th シスターズ「Are You Ready 7th-TYPES??」特集 (2/3) - 音楽ナタリー 特集・インタビュー

鼻歌を歌いながら帰り道を歩いているような、そんな曲。

こんな誰にでも当てはまるような曲だからこそのナナシスらしさがあります。

ナナシスのテーマは「誰かの背中を押すこと」。

僕自身がナナシスの背中を押すことを実感したのは以前の記事で詳しく書きましたが、等身大のストーリーが自分自身の中にスッと入ってくること。そしてそれが自分自身の経験とリンクすることで元気をもらえる、といったものでした。

 ナナシスと出会ったオタクのお話 - 花よりだんご

 

「またあした」という曲は、発表されてしばらく経ちますが、ライブで披露されたことも無ければゲーム内にも収録されていません。

ここに意味を持たせているのであれば、そんな「なんでもない曲」がメモリアルライブで披露されることを期待してしまうわけです。

なんでもない日常がとても大切な日々であるという暗示。

ナナシスらしい一人ひとりにとっての等身大のストーリーを意識させられるもの。

別にアイドルソングらしくも無ければ、何か大きな夢を目ざしているような壮大な曲であるわけでもない。

 

そんな「大切な」この曲は是非ともメモリアルライブで披露してほしい一曲です。

 

 

 

The QUEEN of PURPLEとセブンスシスターズ

妄想を1つ。

今回はナナスタ組のライブということで、セブンスシスターズ、4U、KARAKURIは出演しないためそれぞれのグループの曲を聴くことはおそらく難しいでしょう。

ですが、4Uはワンマン公演を行い、ミニアルバムの新曲を含め全ての楽曲を披露しました。KARAKURIに関しても3rdライブは結果的にキャストの方の体調不良で出演は出来ませんでしたが、最新曲として位置づけられる「Winning Day」は一応披露する予定があったということになります。

 

ではセブンスシスターズの曲は?

作品の中で重要視される彼女らセブンスシスターズの原点とも呼べる「WORLD'S END」という曲を発表しておいて聴けるのはいつになるか分からないというのも少し違和感があります。

インディーズ時代のものだから、とか無理矢理納得しようとすることは出来ますが自分の中での妄想は

The QUEEN of PURPLEによるカバーによる披露の可能性」

です。

これは妄想の範疇ではありますが、ちゃんとした理由があります。

The QUEEN of PURPLEのリーダーである瀬戸ファーブとボーカルの越前ムラサキは、セブンスシスターズの羽生田ミトの熱狂的なファンであり、セブンスのインディーズ時代のミト主軸の音楽性にバンドとしてとても影響を受けているという設定があります。

楽曲紹介ページにも以下のような記載があります。
f:id:amagamosu:20180518062156j:image

 

また、小説の「EPISODE.The QUEEN of PURPLE」で、The QUEEN of PURPLEというバンド名は、羽生田ミトが作成していた未公開音源のタイトルから持ってきていることが明かされています。

 

Tokyo 7th Sisters -EPISODE.The QUEEN of PURPLE-

Tokyo 7th Sisters -EPISODE.The QUEEN of PURPLE-

 

 

 

羽生田ミトという人物を色濃く反映していたセブンスシスターズインディーズ時代の幻の曲の名を冠するバンドであるThe QUEEN of PURPLEが、WORLD'S ENDとPUNCH'D RANKERを歌う展開、めちゃくちゃアツくないですか…?

 

現実になってくれることを期待したいところです。

 

最後に

いかがでしたでしょうか。

この1年広げてきた知識で、自分なりに精一杯の考察という名の妄想をさせていただきました笑

これが当たっても嬉しいし、全部外れる想定外のライブになっても嬉しい。

ナナシスは、こうした色々な考察の余地を与えてくれる楽しみがあるという点もとても好きなところです。

 

あとライブまで2ヶ月弱。

どんな「メモリアル」なライブが待っているか今からとても楽しみです。

ナナシスと出会ったオタクのお話

はじめに

 

初めまして。

知人の間でブログ開設ブーム?みたいな流れがあり、それに乗っかってブログを書くことにしました。

 

最初の記事ですが、その知人の方は自分のオタクとしての熱い想いを綴った内容の物を書かれていたので、僕もそういうことを書いてみようかなと思います。

 

この後書くことは僕個人の中での話なので、自己流の解釈等で指摘があったり、不快な思いをされる方がいらっしゃるかもしれませんがどうかご容赦ください。

 

Tokyo 7th Sisters

早速ですが、僕は今Tokyo 7th Sisters、 通称ナナシスにお熱です。

初めてまともに触れたのは去年の暮れぐらいだったと思います。

知り合いにナナシスマジヲがいたので、存在自体は結構早くから知っていましたが、めんどくさがりな自分はチェックしようとは思っていませんでした。今考えれば、とてつもない後悔しかありませんが…

 

キッカケはとある場所で流れていたある曲を聞いて、いいなぁと思ったという単純明快な理由です。テクノ系が好きな自分にとって、それは魅力的なサウンドでした。あの有名な「SEVENTH HAVEN」です。曲を聞きたかった自分はとりあえず、TSUTAYAで2ndアルバムをレンタル。普段アルバム曲は有名な曲だけ聞いて他は聞き流すような聞き方をしてしまうのですが、名曲揃いで思わず聞き入ってしまっている自分がいました。

当時はゲームすらも触れず、曲しか聞いていなかったので、様々なユニットがいて、それぞれに決められたテーマに沿った楽曲を歌い上げていることも知りませんでした。

2ndアルバムの曲を十分に堪能し、もっと曲を知りたいと思うようになりました。ただ、過去のCDはレンタルの取り扱いが無いらしく、今までCDを買うことがあまり無かった自分は、迷った末に1stアルバムと最初のミニアルバムを購入しました。ゲームを始めたのもこの頃だったと思います。

結果的にこの二つのアルバムが僕をナナシスに引き込んだ原因となりました。

どの曲も違った方向性を持ったサウンドで、それぞれの楽曲がアルバムという箱の中で必死に自己主張をしている、そんな印象を受けました。最初のCDであるミニアルバム『t7s Longing for summer』。たった数曲の小さなアルバムの中からでも確かに感じ取れるナナシスの可能性。そしてそこからバトンを繋いだ1stフルアルバム『H-A-J-I-M-A-L-B-U-M-!!』はナナシスのテーマ、やりたいこと、伝えたいものが感じ取れる、僕の中でもナナシスのはじまりを予感させてくれるものでした。

ゲームの方はというと、正直なところソシャゲ嫌いで、ゲーム自体のシステムもあまり理解出来なかった自分は最初の導入ストーリー的なものをやってからは放置していました。曲だけでいいやと、そう思っていました。当時はそれで充分楽しめていたのですから。

 

そんなわけで僕はナナシスというコンテンツを好きになっていったわけです。

 

ナナシスのゲームのお話

 曲だけしか聞いていなかった僕がゲームの方にもちゃんと手を出すようにしたのは、3rdライブの一か月ほど前でした。どうせライブに行くならちゃんと準備していこうと思ったからです。まぁ当然の心理だと思いますし、ゲームが全てである今のナナシスの状況からすれば、ただただ曲だけのために行くのは失礼なことだとも思いました。 1月に発売されていた2ndライブのBDを見てアルバム同様、ライブも一つの作品として、演出等にも拘りが感じられてとても楽しみ、というのもあり、ライブの全てを感じ取ろうとしていたのだと思います。

モチベが上がらないなりにも、ゲームを進めていく上で気付いたのは、アプリゲームとして扱うにはあまりにも内容が大きすぎるということです。

まず前提として、他のアイドル物の音ゲーであるスクフェスデレステとはやろうとしていることが根本から違うのです。あれらは元々のコンテンツとしての基盤があって、あくまでも、展開の一つとしてアプリゲームを作っているのに対し、ナナシスはゲームに全てが集約されていたのです。これはスクフェスデレステがダメとかそういうことではなくて、ナナシスというゲームから始まっているコンテンツの性質上、始まりから今まで、全てがこのゲームの中に詰まっているということに気付いたという話です。

これに気付いた時、自分の中でナナシスというゲームが一つのただのゲームとしてではなく、ナナシスというコンテンツそのものであるという認識に変わりました。そう思えた時から僕はソシャゲ嫌いとか関係なく、ナナシスのゲームをしっかりと楽しんでいけるようになりました。同時にナナシスというコンテンツにおいて、ゲームをおざなりにしていた自分の誤りにも気付きました。

ゲームをゲームとして認識しなくなったからちゃんとゲームを楽しめるようになった、なんてとてもおかしな話ですが(笑)

まぁ、もちろんまだまだ改善してほしいところはありますし、クソゲーと冗談で言ったりしていますが、そういうことも含めて楽しんでいるということです。

 

まともにゲームをやっていくようになり、キャラは勿論、ストーリーや設定、世界観などにもきちんと触れることが出来ました。基本コンテンツは箱推しの自分はキャラ達がどんどん好きになり、よりナナシスへの理解を深めていきました。近未来が好きな自分にとっては、2034年という設定にも心が惹かれました。

 

ただ、一つ自分の中で気になっていたことは、ナナシスの設定は伝説のアイドルであるセブンスシスターズが突然活動をやめて「アイドル氷河期」が訪れている世界であること。昨今は多種多様なアイドルコンテンツが乱立し、ありふれています。でも今のこのアイドルがありふれている世界も僕の心の中では「アイドル氷河期」でした。この設定に似たことを現実で経験し、目の当たりにした僕の心の中ではそうであったわけです。

 

また、一つのキーワードとして挙げられるのが、ナナシスのテーマは「誰かの背中を押すこと」。ゲームのストーリーの中でもこういったことを連想させるシーンがたくさん出てきます。

まぁでも正直なところ、こういうテーマとかはへぇ~ぐらいな感情でしか見ておらず、設定とかがしっかりとしたアイドル物の一つ、くらいにしか考えていませんでした。

3rdライブまでは。

 

CHAIN THE BLOSSOM

そんなこんなで迎えたナナシス3rdライブ、

「t7s 3rd Anniversary Live 17'→XX' -CHAIN THE BLOSSOM- IN Makuhari Messe」。

曲は勿論のこと、ゲームの効果もあって、楽しみで仕方ありませんでした。初めての現地参戦ということもそうですが、こういうアイドルコンテンツとしても初めての現地参戦でした。

突然ですが、少し過去の話をします。僕が過去にとても好きだったとあるグループは昨年でおしまいになり、一度もその姿をこの目で見ることはありませんでした。環境的にもそんなに気軽にライブに行けなかったなど、様々な要因がありますが、自分の中で満足に終われなかったこと、遠くに見えていた光のようなものの本質を見ることが叶わないまま、その光が消えてしまったこと。それらは自分の中でとても寂しく、悲しく、悔み、同時にそんな中途半端で終わらせてしまった自分にずっとイライラしていました。その人々が与えてくれたものを見て、元気を貰い、感動し、感謝し、一緒に泣き、別れた人々が言っているような「喪失感」が自分にはずっと、とても羨ましかったのです。まさにそういう感情が僕の中にあった「アイドル氷河期」であったわけです。

そんなわけで、自分にとっては何か意味のあるライブだと思っていました。曲が好きとか設定が好きとかいう以上に。

そしてそんな予感は的中しました。

ただ、自分が想像していた感情とは違っていました。

例えば、よくありがちなキャストが泣いて感謝の意を述べるとかそういうことがあったわけでありませんでした。キャスト、ここではナナシスのアイドル達と言った方が適切かもしれませんが、彼女達がステージの上で笑顔で歌って踊り、観客にナナシスを届けていた。そして、ライブが始まった時の演出からキャストが裏へ帰っていくまで、全てが一つに繋がった大きな作品のように感じられた。

言ってしまえばそれだけでした。僕が過去にテレビの中のライブ映像だけで見ていたあの人達のようでは無かったのです。では、何故僕はそれにそこまで心を惹かれたのか。

 

ライブ開始直後にスクリーンに映し出されたこんな文章。

ARE YOU READY ??

WELCOME

TO THE 3RD

THIS IS

THE "LIVE"

 

THIS IS NOT INSTANT

YOU ARE NOT INSTANT

THIS IS

THE "LIVE"

CHAIN THE ...

CHAIN THE STEPS

CHAIN THE TEARS

CHAIN THE ANGER

CHAIN THE FAILURE

CHAIN THE STORY

CHAIN THE TRY

CHAIN THE "LIVE"

 

THIS IS

THE ONE

AND YOURS

CHAIN THE BLOSSOM

 

最初に"LIVE"を強調していたのは、初の生バンドだからでしょうか。

そして、「これはすぐに出来るようなものではない、このライブも君も同じで、これは生きていくこと。」

「歩みを繋げ、涙を繋げ、怒りを繋げ、失敗を繋げ、物語を繋げ、挑戦を繋げ、生を繋げ…」

CHAIN THE ~に合わせて花びらが映し出されていきます。

全ての花びらが繋がれ、一つの大きな花へ。

「これはナナシスのこれまでの軌跡の花、そして君の花。花を繋げ。」

(英語弱者なので、変な意訳ばっかりですが許してください。)

 

勝手な解釈かもしれませんが、この演出を見た時、僕の中で何かが変わりました。過去の様々な思いとリンクしたせいか、とてつもないメッセージ性を感じました。

今まで後ろを向いて、過去の消えてしまった光を羨み、気にかけていた自分に、明日の方向へこんなにも力強く手を引いてくれたのです。過去は過去で仕方ない、では無いのです。過去のことも全部ひっくるめて繋いでいけ、そう言われたのです。

 

そして気付きました。「あぁ、ナナシスの背中を押すってこういうことか」と。

 

歌で、キャラの感動的なセリフで、憧れの人々を見て、そういう方法で元気になる人はたくさんいます。でも自分はそれで一瞬は励まされても、それだけで終わってしまう人間です。浅い人間なのです。貰ったものが長く続かないのです。

でもナナシスは、僕個人の中の経験とリンクさせて背中を押してくれました。

それは特別大きな希望のようなものではないけれども、でも確かに僕の心の中に前向きな変化をもたらしてくれました。

それは少なくとも自分が今まで感じたことの無いような感覚でした。今まで触れてきたこういうコンテンツは輝いている人達を見て、そこから何かを貰うだけしか出来ないような受動的なものとして僕は接してきました。

でもナナシスは違いました。何か大きな夢を叶えようとかではないけれど、1人でもいいから誰かの心の中に入り込んで、その人の経験、生き方とリンクさせて、背中を押してあげる。それは、単純なことで小さなことかもしれないけれど、一番確実な、現実的な、温かいものだと思います。

勘違いしてほしくないのは、僕がここで言っているのは他のコンテンツにそういう要素が無いとかそういうことを言っているわけでは無いのです。たまたま僕がナナシスにこういうメッセージ性を強く感じただけです。実際、僕も過去にああした後悔が無ければ、こんなに胸に響かなかったと確信しています。だから、個人個人の心に入り込んでくると感じたのです。

ただ、ナナシスが1人でもいいから「誰かの背中を押す」ことをテーマとしているコンテンツであるならば、他のどのコンテンツよりもそういうメッセージ性を強く感じることが出来てもおかしくないとは思います。

 

そんなことを考えていてもライブは進んでいきます。

セブンスシスターズが登場し、「SEVENTH HAVEN」、「FALLING DOWN」を披露。会場全体が大きな熱気に包まれ、伝説のアイドルグループという設定に恥じないとてつもなくかっこいいパフォーマンスで観客を魅了します。

 

そしてまたスクリーンに映し出される演出。

キャラの紹介と共に春、夏、秋、冬を感じさせるこれまたオシャレな演出の中で、こんなフレーズが。

Rebuilt

Transformed

But

Not Changed

 

The World will be Changed

The Sound will be Changed

But

My Soul is not Changed

 

「姿形を変え、再構築され、それでも変わらないものがある。」

「世の中は変わっていくだろう、音楽は変わっていくだろう、でも、ナナシスの魂は変えられない。」

 

かっこよすぎますね(笑)

言ってしまえば、生バンドというだけでも今までとは姿形を変え、再構築された曲です。でも中身は変わらないのです。ナナシスの魂、伝えたいテーマはこのライブのサウンドの中に確かに存在していたのですから。それを感じるにはこのライブ会場にいただけで十分でした。

演出の最後辺りから少し切ないサウンドになりました。一瞬会場から音が消え去りそうなほどになったところで聞こえてきた「H-A-J-I-M-A-R-I-U-T-A!!」のイントロ。暗闇の中から一縷の光が差したようなそんな感覚でした。僕をナナシスの世界へと引き込んだあの『H-A-J-I-M-A-L-B-U-M-!!』の一曲目。

 

キラキラ届けたくて
ここから歌うメロディ
もしキミの胸に届いているのなら
今すぐこの手をとって!
ボクらで始めよう
夢がほら奏でるよ
ハジマリウタ

 

あの時聞いた時には特になんとも思わなかったこの歌詞。ありがちといえばそうかもしれないけれど、あの会場にいた僕の胸には確かに届いていました。

頑張れとかではなく、手をとって、ボクらで始めようという歌詞にとても「誰かの背中を押す」ナナシスらしさを感じていました。

続いていくライブ。曲や演出、ユニットのMCなど勢いは留まることを知りませんでした。

4Uの後の出番のThe QUEEN of PURPLEが初ライブで緊張していたけど、キャラの言葉に助けられたとか、そういう話も聞くことが出来ました。

ライブも終盤に差し掛かり、再びセブンスシスターズの登場。

「Sparkle☆Time!!」を歌います。

CLAP! CLAP! CLAP!
ハジける心
STEP! STEP! STEP!
両手重ねて
星を掴むくらい
高く掲げよう
JUMP! JUMP! JUMP!
君のハートに
DANCE! DANCE! DANCE!
届くビートが
空に誘って
みんな繋ぐよ
Sparkle Time

 

とても楽しい曲の中にも散りばめられている「繋ぐ」というフレーズ。曲が終わった後には、アイドルは次の世代へとバトンを繋いでいく。セブンスシスターズからバトンを繋いだ777☆SISTERSを呼ぼうという流れになり、セブンスシスターズは退場。

 

出てきた777☆SISTERSが歌うのは「FUNBARE☆RUNNER」。

 

そうだ RUNNER!走れ!
なにもかも捨てて
現在が輝けるように
だって自分の限界なんて測れない
一等星を掴まえたい

いつか消えてく光があるなら
その光を忘れないように
君と想い馳せる
あの雲の向こう側を信じてる
風が吹き抜けた白い午後

MOOO☆I☆KAI!!!!!!!!!!
I☆KU☆ZOOOO!!!!!!!!!

そうだ RUNNER!走れ!
何よりも弱い自分に負けないように
だって「このままあきらめたい」
そう思わない自分のこと信じてたい

いつか誰かの光になるんだ
想いのたけ手渡すように
君とつなぐバトン
終わらない夏の始まりを見てる
見上げれば青と入道雲

 

いつか消えてく光からバトンを貰い、誰かの光になるんだというこの曲の意志。ナナシスの彼女達の願いの曲。いつかは自分も消えてく光になる、そう分かっているからこそ、現在を輝けるようにと。

消えてく光だとか、現在を輝くだとか、こんなワードで連想するものが僕にはあるのです。さっき書いたとある人々のことです。伝説的、越えられないと思う壁、数え切れない数々の実績を作り上げた、そんな彼女らですら「消えてく光」だったわけです。

そして今目の前にいるナナシスの彼女達もその事実は分かっているでしょう。いつかは自分も「消えてく光」だけれど「その光を忘れないように」バトンを繋いでいく。それはナナシスの設定の中にも存在する、伝説的なセブンスシスターズすら「消えてく光」であること、を彼女らは設定の中だけでも汲んでいると信じられたからだと思います。そしてそんな気持ちで彼女らの歌、パフォーマンスを見た時、それは設定という物を超え、僕の中に訴えかけてきていました。

さっきのMCで言っていた「アイドルは次の世代へとバトンを繋いでいく」、この言葉がこの曲を通して、またもや自分の中で過去とリンクしていました。

不思議なことにこの瞬間、今までの胸のわだかまりが無くなったようでした。

自分の中にあった、あの消えていく光を忘れないように、そして今誰かの光になろうとしている目の前の彼女らを応援したいと心から思いました。

バトンが繋がれたのです。

 

そんな前向きな気持ちになれた後に聞く

「僕らは青空になる」

 

あの日から履いて傷んだシューズは
そんなことじゃキミを裏切らないから

高すぎてあきらめた青空に
今日は届きそうな気がするんだ

 

「FUNBARE☆RUNNER」の続編とも感じ取れるような色々な歌詞。高すぎて諦めた青空とは、夢や「消えてく光」の形容でしょうか。今までに比べると少しだけ前向きな歌詞。

 

眩しくて目を細めてた光
今はもう怖くはないんだ

 

強すぎる憧れや大きな夢、近付こうとすることすら億劫になる、そんな感情。でも今まで走ってきたことでそれも薄らいでいくような、そういう歌詞に思えます。

 

ひとりぼっち僕らの
みんなの物語
何度だって僕らは
傷ついてまた強くなる

笑いあった一瞬を忘れないで
祈るから
願うから
青空に

 

ひとりぼっち僕らのみんなの物語というところがとても好きです。ゲームで見てきた777☆SISTERSのみんなのストーリーが走馬灯のように感じられるフレーズ。そしてそれは自分たちの中でも同じ。きっとナナシスと個人の間には1人1人違う物語がある。そんなひとりぼっちな僕らが紡いできたそれぞれの物語。僕にはそんな風に思えます。

 

運命だよ ココニイルコトは
流した涙 それが証になった
その勇気は奇跡じゃない

雲が晴れて 僕ら

青空になる

一瞬でも カケヌケルイマは
確かに想いと手が重なり合った
この夢はまぼろしじゃない
動き出した夏は
キミと手を繋いでる

 

「H-A-J-I-M-A-R-I-U-T-A!!」で一緒に手を取り合い夢に向かい始め、「FUNBARE☆RUNNER」で色々な光を見て、「僕らは青空になる」でそれが幻ではなく叶ったのだ、というストーリーが見えてくるようです。

始まりの歌が胸に届いて、最初に手をとったキミが、今は動き出した夏と手を繋いでる。777☆SISTERSの曲が夢の始まりからそれが叶うまでの光として一緒に手を繋いでいた。そしてそうであるならば、「誰かの光になるんだ」という彼女達の願いも叶っているのかもしれません。

曲が終わり、とうとうライブ終了まであとわずかになりました。

 

ハルカゼ~You were here~

「僕らが青空になる」が終わり、キャスト陣が一列に並びます。

春日部ハル役の篠田みなみさんが

「支配人さん、覚えていますか?私がナナスタに入った時のことを…」

続けて天堂寺ムスビ役の高田憂希さん

「私がナナスタに入った時、メンバーはハルだけでしたよね。」

ゲームでの777☆Sistersの軌跡を思い出していました。まるで、卒業式のような雰囲気。

「聴いてください、ハルカゼ」

優しいメロディ、包み込まれるような、でも寂しげな、そんな曲。前向きなプラスな感情ばかりでも無ければ、悲しすぎるような歌詞でも無い。とてもフラットな、でもだからこそどこにでも、誰にでもあるような、そんなことを思わせる曲。

 

夏に見たあの空を この目に刻んで
秋を探す足音を 両手に包んで
冬にした約束を 忘れないよ
誰もがみな 春を待つ蕾

歩き出した 君の一歩は
いつの日にか 春風になる
どんなに遠い空へでも
羽ばたいて明日を描く
忘れないで 君の涙は
いつの日にか 花びらになる
どんな綺麗な花よりも
鮮やかな風になる

いつの日か空に咲く

 

夏に見たあの空、あの曲と繋がっているのでしょうか。あれらの曲との共通点はもちろん、この曲にはナナシス初のバラード、MVとして短編アニメーションがある、前日譚としての小説があるなど、背景の設定がとても多く、一つの曲として扱うには大きすぎます。自分なりの解釈にもまだ結論がついていません。聴く度に新しい見方が生まれてきます。でも色々な解釈があったとしても、確かにこの曲からも感じ取れるはずです。「ナナシスの魂」が 。力強いものでなくとも、まさに優しい春風のように、背中を押そうとしてくれています。

 

曲が終わり、スクリーンに映し出される手紙。

 

私の願いは今までとても小さなものでした。

でも今は少しだけ違います。

私は

花のようになりたいです。

明日には散ってしまうかもしれないけれど

そこにあるだけでそっと誰かの背中を押せるような

そんな花のようになりたいです。

だから、また

またあした

 

このメッセージの前向きな温かさ、儚さと寂しさ。自分の中で過去に散ってしまった思い出、それを包み込んでくれた優しさ。その優しさを感じさせてくれたものすらいつかは散っていくのだということ。

このライブのこれまでを通して、本当に自分は過去の悔みを断ち切ることが出来たのだと思います。だからこそ今、全力でナナシスを好きになって、過去と同じ過ちを繰り返さないようにしようと心に決めたのです。過去と決別したわけでも無く、自分の心の中にあった大きな二つの光を「繋ぐ」ことが出来たんだと思います。過去の眩しいぐらいの光とこれから輝きを増していく新しい光、どちらも大事な存在です。ただ、今は、過去を見続けるよりも、僕の光になってくれる彼女らの輝きが増していく様を見届けていきたいのです。自分も彼女らと同じく、またあしたも。

 

手紙の演出が終わり、ゲームの一場面やジャケット写真がダイジェスト映像のように流れていきます。その後には草木に花が咲き、その花々がどんどん繋がっていきます。そして一つの大きな花が咲き、今後の告知が入ります。3公演とも違った内容で、今のナナシスにとっては様々なチャレンジになるでしょう。今後の展開が更に楽しみになりました。花は確かにそこで次へと繋がりました。

 

映像が終わりになると、キャスト全員がステージ上に。

「皆さんの心にハルカゼは吹きましたか?」

「最後は変わらないナナシスの最初の想いを歌った曲です」

感無量で聴く「Star☆Glitter」。

歌詞の通り、星がたくさん瞬く夜空のような輝きを貰いました。

曲中の「最初の想い」がまた「H-A-J-I-M-A-R-I-U-T-A!!」に繋がってるいくような気もしました。

このコンテンツに出会えて良かった。心からそう思いながら聞いていました。

この時、僕の心の中には確かに温かいハルカゼが吹いていました。

 

ナナシスのライブには他のコンテンツと比べると、珍しくアンコールがあまりありません。キャストみんながもう一度出てきて感謝を述べるようなことも ありません。でもだからこそ最後にはスッキリとした演出で幕を閉じることが出来ます。今まで書いてきたような歌や演出の数々が重なり、1つの大きな作品を見終えたような、そんな気持ちで、終わることが出来ました。

 

CHAIN THE BLOSSOM、ハルカゼが吹き、ナナシスという花がまた一歩先へと繋がれたと感じることが出来た素晴らしいライブでした。

そしてそれを見た自分自身も、これまでからこれからへと確かにバトンを繋ぐことが出来ました。

 

最後に

こんなわけで3rdライブを通して僕はナナシスが大好きになりました。

茂木監督の「いわゆる一定数の萌えを求める人のために作っているコンテンツではない。ナナシスナナシスしかやらないことをやる。」という考えには非常に惹かれるものがあります。僕個人がコンテンツ全体を理解した上で好きになりたい人間なので、キャラがかわいいとか、声優が誰だとか、そういう適当な理由での好きをあまり好ましく思っていないのです。アニメ化にも非常に慎重で、ナナシスの魂が入っていない作品になりそうだということなら話は全て断っているのだそう。確かにゲームに全部を詰めこんでいるコンテンツなので、無理にアニメ化してそういう変なファンがつくぐらいならやらないでほしいですね…

こんなにも僕を魅了したナナシスにしか出来ないことをこれからもやっていってほしいです。

 

またこんなことも

「誰かの背中を押すこと」はきっとアイドルでなくて「誰にでも」出来る。僕たちがここにいる理由はそれ以外になくていい。だからこれはきっと「アイドルの物語」ではなくて「人間の物語」

 

episode 4Uの最後のセリフ「アイドルはアイドルである必要は無いんだぜ。」というセリフがとても印象に残っている自分としてはハッとさせられた言葉です。

確かにアイドルコンテンツであるけれど、アイドルということに固執しているわけではない。だからこそ僕は、いい意味でアイドルっぽくない曲が多いと感じるのかもしれません。

そして、なによりも痛感した、ナナシスの曲や言葉が自分の心に入り込んで、背中を押してくれたことからも、ナナシスはやはり「人間の物語」として成功しているのでしょう。

 

だらだらと書きましたが、僅か半年でこんなたくさんの物をもたらしてくれたナナシスと出会い、3rdライブに参加出来て、本当に良かったと思います。色々と得るものが多すぎた日々でした。

たかが、とあるオタクがいちアイドルコンテンツにハマった話にお付き合いいただきありがとうございました。

 

今は、ナナシスがいつか「消えてく光」になるその時まで応援していきたい。

ただその一心です。

 

最後にありがとうナナシス

 

そして、その魅力に気付くのに不可欠だったμ'sの彼女達にも、やっと心からのありがとうを言えた気がする。

 

そんな春の出来事でした。